ヴィトンバッグの内張り剥がれとべたつき修理
メイホウネットのブログにご訪問いただきありがとうございます。
日本でも人気が非常に高いヴィトンのバッグ。
デザイン、機能性、共に素晴らしいですが、しばらく保管していて久しぶりに出してみると、以下にご紹介する症状で困っているお客様が多いかと思います。
その修理の模様をご覧下さい。
まずはバッグの全体像です。
ヴィトンの中でも名品と言われるバケット(M42238)です。
このブログでも度々ご覧いただくモデルですが、もちろん全て異なるお客様からご依頼を受けたバケットです。
バケツのような形状が印象に残るこのバッグは、2サイズ展開になり、写真のサイズは小さい方です。
外観は全く問題ありません。
問題はバッグの中です。
覗き込むと、内側に付いている内張りと呼ばれる素材がフニャフニャに劣化しています。
触ると指にべったり付いてそのまま剥がれてしまう程です。
原因は使用している内張りの素材にあります。
オリジナルで使われている素材は合成皮革です。
合成皮革とは、天然皮革であるかのように作った人工の素材を言います。
成分にポリウレタンが含まれていてそれが劣化を起こします。
ヴィトンの母国であるフランスと比べると、日本の環境は高温多湿です。
これがかなりネックになります。
フランスの環境であれば合皮は問題無いかもしれませんが、日本で長期間保管していると、高温多湿に弱い合皮はみるみる劣化していきます。
事実、当店に修理依頼されるお客様の多くが長期保管による劣化です。
そこでオススメする素材が生地です。
こちらは最初の写真と同品のバケットです。
内張りを生地で修理した後です。
厳密にはシャンタンと言われる生地で、絹を使った織物になります。
光沢感がありサラリとした手触りながら確かな強度があります。
生地で内張りを張り替えれば、もうべたつく劣化は起こりません。
その上軽さがありますので長時間のご使用にも向いています。
合皮で交換することも可能ですが、頻繁に使われない場合は生地がよろしいと思います。
料金もお手頃ですので是非ご検討下さい。
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