【難易度高め】TUMIの長いコイルファスナー修理
今回は、ビジネスバッグのファスナーについて。
TUMIのコイルファスナー修理をご案内いたします。

グレーのビジネスバッグで、全ファスナーがコイルタイプです。
コイルファスナーとは、合成樹脂素材でできたエレメント(噛み合う歯の部分)を持つファスナーのことです。
TUMIのビジネスバッグをお使いの方なら「同じファスナーだ!」と思う方は多いはず。それもそのはず、TUMIはコイルファスナー使用率が非常に高いです。
理由は、金属ファスナーよりも引っ掛かりが出にくく、長さやカーブがあるファスナーの開閉が快適でビジネスバッグ向き、ということが挙げられます。
その他にも「金属タイプよりも軽い」「ぐにゃりと曲がる柔軟性」「生地素材との相性の良さ」などがあります。

しかし、お仕事で荒々しく使うことも多いTUMIのバッグは、どうしてもエレメントに激しく負荷がかかり故障を起こすことがあります。
ご依頼品は、約80cmの長いファスナーにエレメントの歪みが発生しました。

エレメントの歪みが確認できるラウンド部分です。この範囲は特に開閉時の負荷がかかる所です。
こうなった場合、新しいコイルファスナーへの交換となりますが、ここからが重要なポイントです。
ファスナー交換をする上で必要不可欠な作業が「縫製」です。TUMIのビジネスバッグは、一般的なバッグとは違います。ファスナー、芯材、裏地、パイピング等が重なった非常に複雑な構造をしています。写真の壊れた箇所だけでも別のファスナーが直に隣り合っていますよね。つまり交換するファスナーも難易度が高い縫製を行います。
しかもバッグの形状を維持しながら縫製する必要があるため、ミシンの能力に加えて、分解・組立の経験が豊富な職人が対応いたします。

そうして修理されたバッグがこちら。
ぐるりと外周を囲む高品質なコイルファスナー。非常に美しい縫製技術で仕上げられています。

エレメントが歪んでいた箇所もこの通り満点の出来栄え。
正確に噛み合ったファスナーは見ていて気持ちが良いですね。

大事なTUMIの純正引き手は流用しています。
これでまたお仕事のモチベーションが上がっていただければ幸いです!
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