コードバンの長財布をファスナー交換
メイホウネットのブログにお越しいただきありがとうございます。
本日は、長財布を修理いたします。
コードバンが使われた長財布です。
コードバンとは、馬(農耕馬)のお尻の革を言います。
牛や豚の革と比べると圧倒的に生産量が少なく、採取できる範囲も小さい為、高価な革として扱われています。
問題はラウンドファスナーです。
ファスナーが閉まっていません。
写真の状態ですと、左から右へスライダーを動かしているので、通常であれば左側が閉まっていなくてはいけないはずです。
なぜこのような症状が起きるのか?
答えは複数ございますが、ご依頼の財布に関しては中身の詰め込み過ぎが大きな原因として考えられます。
その状態で力任せにファスナーを開け閉めしていると、エレメント(噛み合う歯)に強い摩擦が生じて噛み合わせが甘くなります。同時に歪みも発生することがあります。
スライダー交換では対応しきれないエレメントの傷み具合から、ベストな修理方法はファスナー交換です。
ファスナー交換後のコードバン財布です。
馴染み過ぎるくらいに馴染んでいるパーフェクトな修理かと思います。
もちろん新品のファスナーに変わっています。
引き手の革は、オリジナルのコードバンの革を再利用しています。
修理したことは、おそらくご自身にしか分からないでしょう。
それだけクオリティにこだわっています。
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